ゆとりブログ

【雑談】痴漢を捕まえたはなし

こんちは、かわむらです。

気づけば10月になってしまいましたね。
一年の75%がもう過ぎ去ってしまったわけです。
絶望しかないですね。
こうやって人間はいつのまにか死んでいくのでしょう。悲しいことです。




そんな感傷にひたるのも虚しいので、以前痴漢を捕まえた話でもしてあったまろうではないか。







そう、思い出すのは二年前の今頃。。。

ちょうど10月に入ったばかりでした。

新卒で入った会社に向かうため、平日毎日新宿駅を目指して電車に揺られていました。




当時使っていたのは京王線。

京王線といえば、やっぱり満員電車。

毎回毎回死んだ顔をしていたたくさんの人たちと共に、ぎゅうぎゅうになりながらなんとかスペースを確保して乗っていました。

そのころは出社時間が9時と決められていたため、毎回同じ時間の電車です。




ベストオブ生活する上で適した睡眠時間が8時間以上のわたしは、毎日眠くてしかたありません。


なのでなんとかつり革に捕まって立ったまま眠るという技術を体得し、日々通勤時間での睡眠時間の確保に勤しんでいたわけです。





基本的に睡眠時間が何よりも大事なわたしです。
なので、眠りを妨げられるのが何よりもストレスなのです。


特にそのストレスもなく、毎度通勤していたのですが、
ついにやってきました。



その日は朝から疲れていたのになかなか寝付けず、どうにか眠ってしまいたいと焦りながら目を閉じて立っていました。


満員電車なので、電車の揺れに合わせて他人のカバンがあたったり、腕があたったりもするものです。

しかし。


寝ようと頑張っているなか、どうも不自然な当たり方を感じるではないですか。






すこし身じろいでみます。

でも当たっている何かはそれにあわせて動きます。





あ、これ痴漢やん






一瞬で気づいてしまいました。


寝よう寝ようと頑張っているのにもかかわらず、痴漢の手の動きが集中を乱してきます。



そして残り駅が少なくなってきたころ、ついに堪忍袋の緒が綺麗な音を立てて切れたのです。

そして思いました。



睡眠妨害をしてくれた痴漢、捕まえて警察つきだそう、と。




実は前から同じような触り方をしてきた痴漢がいて、数回出くわしているのですが、
めんどくさいし、入眠を妨害されたわけでもないのでそのままにしておいてしまったのです。


だから今回という今回は徹底的にやろうと思いました。





それとなく逃げてもダメ、軽く手を払ってもダメ。
なので、とりあえずちゃんと顔を睨みつけてみようと思いました。
顔を見られたらさすがにやめると思ったので。




結果、ダメでした。

こいつどんだけ触りたいんじゃ!



触りたいならそういうお店にいって対価を払ってやるべきだ!と憤ったわたしは、
ついに新宿手前の駅で逃げるように下車する痴漢にダッシュで近づき、腕をねじりあげることに成功。




ちゃんと触ってるタイミングで顔を確認したので、冤罪ではない自信がありました。
でもやっぱり緊張というか、ドキドキしました。


無事確保し、駅員さんに引き渡し、わたしも駅員室へ。

駅員さん、対応が慣れてた。きちんと痴漢とは別室にしてくれて、心配までしてくれました。



そして被害届出すかどうかの問いかけ。


即答でした。

わたしは別にそこまで気にしない方ですが、他の女性には怖がる人もたくさんいるし、
嫌な気持ちになるわけです。
初犯じゃなさそうだったし、野放しにしたらまたターゲットを変えるだけだろうと思いました。
そういう人はきちんと捕まるべきで、なんらかの制裁を受けるべきなんだろうな、と。





そこから会社に痴漢確保により遅刻する旨を伝え、駅前交番にてパトカーをまち、そのまま警察署へ。


初めてパトカーにのりました。
そもそも警察署もはじめてだったかも。


婦警さんに連れられ、調書をとりました。

この調書、ほんとーーーーに時間かかった。
触られ方とか、格好とか全部再現して、口頭でも詳しく説明して、写真もとられて。
これ、仕方ないにしても思い出して嫌な気持ちになる人おおそう。


そして長丁場がおわり、ようやっと会社へ。

でも、後日今度は検察庁へ出向かなければならないとのこと。


検察庁では超美人検察官のおねえさまに同じようにくわしーーーーーく調書をとられ、やっと終了。


そのとき、痴漢の情報も教えてもらいました。
個人情報ではないけれど、複数回の痴漢行為を自供、乗ってきた駅も聞きました。
あと職業も。




そしてまたまた後日、痴漢の罪が確定。
罰金で済んだようです。
警察や検察は会社には通達しないとのことで、その痴漢マンは今後も同じように電車にのって、会社に向かうだろうとのことでした。




逆恨みされるのも嫌だし危ないからということで、念の為時間をずらし、車両もずらして通勤することにしました。





でもね、この件ですごく嫌だったのが、

・罰金刑であってもわたしに一銭も入らないので、時間を労力を費やして捕まえても結局被害者がマイナスのままじゃん
・勇気出して捕まえてもこっちが警戒しなきゃならないじゃん
・加害者の会社とかに通達されないって、なんか納得いかないじゃん

ということです。
結局のところ被害者が痛手をおって終わりなんじゃんね。。。


とくに最近の世の中、注意したら逆上して刺されるとかあるしね。
リスクがでかすぎる。
でもそもそも悪いことをした人を正すのにリスクがあるってのがなんかおかしいよね。




人によって感じ方はちがうけど、やっぱり痴漢はいい気持ちはしません。だから捕まえたい。
でも、性の違いってやっぱりでかいから、大抵どうしても女は男に力で敵わないと思います。
捕まえてもらっておわり、ということにはなりにくいんだと思います。


女性専用車もあるけど、私は自分の中ではあまり必要だと思いません。
男性恐怖症とかではなく、問題なく同じ空間にいられるからです。
もっとも、そうでない人もたくさんいると思うので、社会的に女性専用車が必要か否か、という議論はここではしません。

そもそも痴漢行為をする人がいなければいいだけなので。
痴漢冤罪も本当によくないと思いますけどね。
世の満員電車に乗る善良な男性は大変だと思います。





長くなりましたが、人に何かをさせてほしいなら、それ相応の対価と合意が必要ですね、というお話でした。


痴漢、ダメ、絶対
冤罪、ダメ、絶対


そんなかんじでアデュー!